容姿を批判する人の心理

友人の容姿批判にうんざりしています。

友人の容姿チェック?批判にうんざりしています。
「最近、太った?」「ニキビできてない?」とか私の外見をいちいちチェックして何かいってきます。
テレビを見ている時でも、「あのタレント、最近、老けたよね。」「この人、人気あるけどかわいくないよね。」と批判がとまりません。聞いていてうんざりするし、自分だって美人でもなんでもないのに、何?って思ってしまいます。


人の外見についてとやかく言う人っていますよね。
チェックや批判しなくてはいられない心理ってなんでしょうか?
ズバリ、「自分の隠したい弱みを相手の中に見ているから言わずにはいられない」です。心理学的には「抑圧+投影」です。

本当に自分の容姿に自信がある、満足している人は、他の人の容姿はきになりません。他人の容姿をチェックして、批判してくる人は必ず自分の中に容姿に対するコンプレックスがあります。そもそも幸せな人は人を批判しないし、他人のことにいちいち口出ししません。

人は自分の欠点や弱みを認めたくない、受け入れたくない、隠したい時、無意識にその感情を心の奥底に沈めて、気がつかないようにします。これが抑圧です。

例えば、幼い頃、「男のくせに泣くんじゃない!」と親から躾けられ、男たるもの弱みを他人に見せてはいけないと自分の泣きたい気持ちや弱い部分を抑圧し、強い自分として無意識に振る舞います。するとナヨナヨしている男子をみると「男のくせに、ナヨナヨしやがって!」と批判します。これは自分が抑圧し、隠している弱さを相手の中に見るからです。これを投影といいます、

では、人の容姿にいちいち口出しする人はどんな抑圧をもっているのでしょうか?

・幼い頃、親や兄弟から「ブサイク」と言われて、メイクなどで見た目にこだわるようになった。
・太っていて、ものすごく努力して痩せた
・「若いことはいいこと」だと思い込みアンチエイジングに余念がない
・自分の容姿にどこか自信がない部分をもっている。

など自分でも気づいていない、自分の弱みがあり、それを見たくないので、心に抑圧したのです。

自分が「太っている」のがダメだと、自分に禁止をし、並々ならぬ努力で痩せたとします。
太るのはだめという禁止は、抑圧です。太っていると自分は愛されないと思っている気持ちをもっています。だけど、本当は太っていてもなんでもどんな自分でも愛して欲しかったと言う思いも全て抑圧しています。

そして、友人に太っている人がいたとしたら、「私が太ることを禁止して、あんなに死ぬほど努力して痩せたのに、なぜこの人は太っているんだ!」と相手に自分の弱点「太っている・太っていた」を見出す投影が起こると、批判せずにはいられないのです。
それは抑圧した過去の自分の傷を目の前の相手が刺激するからです。

なにか、批判されたときに、「この人は私の何に、自分の弱みを投影しているのか?」と考えて、自分の弱みに反応しているんだとおもうとスルーしやすいのではないでしょうか?

ぜひ、試してみてください。

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