キープされているのか心配

付き合いだして1年経つ彼がいます。

初めは会いたい、好きだと毎日言ってくれて、夜は毎日LINEのやり取りするのが日課でした。半年過ぎたくらいから何となく気持ちが離れてると感じる事が多くなりました。喧嘩した時に、
「毎日のLINEが義務みたいで嫌だ。休みの日1人の時間を過ごしたい日もある。」と言われました。仲直りした時に「気持ちは変わらない」と言われたけど、喧嘩の時言われたことが忘れられず、全然信用出来ないです。別れればいいかもしれませんが、未練がありできません。本当は、気持ちは冷めてるけど、とりあえずキープしているのかなと思うのですが怖くて聞けません。


彼が自分をキープしているだけではないかと不安なんですね?
では、少し自分を客観的に見ながら考えてみましょう。

例えば、あなたと同じ悩みをあなたの友人がしてきたらあなたはなんと回答しますか?
「はじめは会いたい、好きだと毎日言ってくれて、夜は毎日LINEしてたけど、半年過ぎたくらいか頻度が減ったんだけど、これてもう気持ちが冷めたってこと?」

と聞かれたら、あなたは友人に「絶対かれは冷めていて、あなたをキープしているだけだから別れなよ!」っていいますか?

どちらかというと「付き合いになれてきたら、そんなもんじゃない?」「男は釣った魚に餌をやらないっていうからね」とか言われる可能性高くないでしょうか?

LINEや会う頻度はカップルによっていろいろですから。

そして、私が一番気になった点は
「本当は、気持ちは冷めてるけど、とりあえずキープしているのかなと思うのですが怖くて聞けません。」
という言葉です。
「怖くて聞けません。」これは見捨てられ不安と呼ばれるものです。
彼が私を愛していなくて、私を見捨てるのではないかと不安になる気持ちです。

では、見捨てられ不安ってどこからくるんでしょう?

あなたは彼の態度が自分を不安にさせているとおもっているかもしれません。
でも実際は、過去にご両親など自分と養育者の関係の中で味わった不安の再現なんです。

では、この以上な自己愛はどのようにして生まれたのでしょうか?

多くの場合、親などの養育者との関係のなかで歪んだ自己愛(自分には価値がなく、誰かが認めてくれた時だけ自分には価値があると思える)を身につけてしまったケースがほとんどです。

例えば、親の期待に答えたとき、いい子の自分にしか、認めてもらえなかったと感じて育った場合

・弟や妹の面倒をしっかりみるいい子の自分しか褒めてもらえなかった
・わがままを言わないいい子の自分しか愛してもらえなかった
・成績が良くないと褒めてもらえなかった
・親の面倒をみたり、期待に答えないとひどい目にあった

こんな風に、自分が成長する過程で、ダメな自分では愛されない、いい子の自分でなければ愛されず、生きていく価値がないと思ってしまうのです。

つまり、ありのままの私ではいつか捨てられてしまうという価値観が不安を生み出しているのです。

だから、彼にとっていい子、めんどくさくない彼女でいたいから、本音を押し殺しているから、「本当は、気持ちは冷めてるけど、とりあえずキープしているのかなと思うのですが怖くて聞けません。」

と本音できけなくなっているのではありませんか?

そして、「毎日会いたい、LINEが欲しい」というのは彼の気持ちが自分にあるかいつも確認せずには不安でしかたないということではありませんか?

喧嘩の原因はわかりませんが、この不安が強くなると、やりがちなのがお試し行動です。
「こんなに私を放っておくなんて、愛情がない証拠だよね。もう別れよう。」
と別れたくないのに言ってしまうパターンです。

もちろん、恋人も最初は「ごめん、ごめん、僕が悪かったよ。」と関係性を崩さない努力をしてくれます。しかし、このお試し行動が繰り返されることによって、うんざりして、結局は、最後「別れよう。」と本当に別れを切り出されてしまう危険があるのが「見捨てられ不安」です。

親から得られなかった承認や無償の愛を、無意識に彼との関係の中でリベンジしようとしてしまうのです。しかし、他人は親ではないので、親がしてくれるような無償の愛を与え続けるのは不可能です。だから、見捨てられ不安が強すぎると、結局、自分自身で人間関係を破壊してしまうのです。

だから、この問題を解決するのは彼の態度とか、彼への接し方ではなく、あなたの心の奥に仕舞い込んだ、親との関係の中で満たされなかった気持ちに気づくことなんです。

解決策

  1. 自分が見捨てられ不安をもっている気づく
  2. 親に求めるような無償の愛を他人に求めるのは難しいと気づく
  3. ありのままの自分でOKと許可を出す。

1.自分が見捨てられ不安をもっていると気づく

まずは、気がついてないことは直しようがありません。貧乏ゆすりを無意識にしている人は、自分が貧乏ゆすりをしていることをまず気づくということなしに直す方法がないのと同じです。

2.親に求めるような無償の愛を他人に求めるのは難しいと気づく

相手は自分の親ではないし、相手は相手の人生を懸命に生きている。自分の期待に応え、承認するために相手の人生があるわけでなないとまずは、頭のレベルでいいのできづきましょう。

3.ありのままの自分でOKと許可を出す。

良い成績をとった自分、仕事で成果を出した自分でなくても、失敗しても、ダラダラしていても、ただ存在しているだけの自分にも価値があると思うこと。
もちろん、急には納得できないとおもうので、頭のレベルでいいので、思う。そして口に出していう「あなたは、そのままで素晴らしい。価値がある。」と夜寝る前に行ってから寝ましょう。できるなら紙に書き出して見ましょう。
最初はしっくりこなくても、繰り返すことで潜在意識にすり込んでいくのです。本来あなたはそのままですばらしいのですから。

そうして、自分の中の見捨てられ不安を癒すことが彼といい関係を構築する鍵になることをわすれないでください。

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