自己肯定感はどこから生まれるの?
自己肯定感=“ありのままの自分を肯定し大切にできる心”はどこから生まれるのでしょうか?
実は、一番初めは、親などの幼い頃の自分の養育者との関係のなかで生まれます。
なぜか?
この世に生をうけて、初めて構築する人間関係って親子関係(祖父母など養育者関係の人もいます)ですよね?
そして、子供の頃って、心身ともに未熟なので親の保護がないと生きていけないですよね?
だから、子供は本能的に親に見捨てられたら生きていけない(命がない)と思っているわけなので、この親からどんな扱いを受けてきた、育てられてきたってとっても自己肯定感に影響します。
もちろん、親から愛されて大切に育てられた人は「自分は愛される存在で価値がある」と自己肯定感が高く育つ可能性が高いです。(愛されてというのも厳密にいうと真実の愛、まやかしの愛などいろいろありますが、それはまたの機会に)
一方、例えば下記のような育てられ方をしたらどうでしょうか?
・自分が兄弟の面倒をみていい子だった時だけ親が認めてくれた
・自分は女の子だが親の口癖が「私は本当は男の子が欲しかった」だった
・母親が「本当はお父さんと離婚したいけど、あなたたち子供がいたからできなかった」と言われていた
・仕事が忙しい両親からお小遣いだけ渡されていつも家で一人で過ごしていた。
自分は何か両親の役に立っていなければ、価値がないんだ。
女である自分は価値がないんだ。
自分の存在が母親のお荷物だったんだ。
自分は望まれて生まれてきたわけではないんだ。
など、まだまだ未熟な子供の頭で考え、感じた「自分の無価値観」を真実だと信じ込んで、大人になってしまうのです。
すると大人になってから、無意識に他人との人間関係にこの親子のパターンを持ち込んでしまうのです。人と付き合うときは、何か相手の役に立つことをしないと自分は愛されない、必要とされないと思ってしまう。自分は価値がないと思っているので、付き合ってくれる友人や恋人がいても「自分なんかと付き合ってくれて、ごめんね。」と引け目を感じてしまうなどです。
自己肯定感が低くて、人間関係を拗らせてしまうパターンを次回ご紹介しますね。