尽くす女をやめる

私の学生時代の友人A子はいわゆる尽くす女でした。
美容師の彼と付き合っていた彼女はこんな毎日を送っていました。

・約束してなくても休日は彼とのデートがはいるかもしれないから予定を空けておく。
・彼からいつ電話がかかってきてもいいように、女友達とは長電話しない。
・彼が仕事や仕事がおわってからもカットの練習などがあるから自分からは電話しない。
・彼とAさんは美容師とお客様の関係だから、お店以外で会う時は、基本、ちょっと離れてあるくように言われているのでそれを守る。
・彼にお金をかしている。

そんなA子はある日、高校時代の友人とばったり出会います。そして、その友人から「私、今付き合っている彼がいて、〇〇美容室の〇〇さんなんだけど。」

と言われます。その名前はまさにA子が付き合っている彼の名前でした…。

その後、私が就職した先の先輩が付き合っている人も美容師だという話をきき、お店の名前を聞くとまさにA子が付き合っている彼の美容室でした。A子の家、美容室、私の就職先すべて近所だったので、私は先輩に、「その美容室いってみたいので、彼のお名前教えてもらえますか?」と聞くとやはりA子が付き合っている美容師の彼でした!
その先輩もゆくゆくはその彼と結婚するとはなしていました。

結局彼は複数のお客さんとお付き合いをしていて、最終的にそのお店の美容師の女の子と結婚したそうです。

それまで、A子に自分の車のローンを一緒に乗るんだからと払わせようとしたり、かなり危険な彼でしたが、友人たちの忠告など耳にはいらないくらいA子は彼にぞっこんでした。
彼の言うことをきいて、会いたくても、自分からは電話しないなどかなり我慢をしていました。

そして、彼女はなぜこれほど、自分の気持ちを押し殺し、彼に尽くしてしまったのでしょうか?

自分に自信がなかったのです。おしゃれでかっこいい彼と自分では釣り合わない。と思っていたのです。人が自己犠牲的に相手に尽くすのは、無意識に自分の弱点をカバーしようとするからです。自分が相手に何かして欲しいという欲求を抑え、過剰に尽くすことで弱点をカバーし相手の関係を維持できると信じているからです。

そして、この美容師の彼のように、そうした女性を見つけて、うまく利用しようとする人もいます。

心理学的にも自分が尽くした方が執着がでてきて、尽くされた方が相手に執着しないという結果がでています。

精神的に成熟しているひとは、人間には長所・短所があることが普通であり、相手の短所が見えたとしても、その時でさえ相手の長所を決して忘れてはいません。

だから、短所が二人の関係維持の障害になることは本来はないのです。

しかし、自分に自信が持てないと、自分の短所を相手にしられてはいけないと隠し、そして過剰に尽くすことで自分の自信のない面を覆い隠し、相手の関係を維持しようと必死になってしまいます。

まずは、「人間だもん。短所もあるよね。それでも私は愛される。」と短所によって自分自身の価値が脅かされ、愛されないわけではないと気づくことが大切です。

そして、弱みもしっかりみせて、自然体で人接していってください♪

関連記事