自己肯定感が低いと人間関係を拗らせる?

親子関係の中で、例えば、

・自分が兄弟の面倒をみていい子だった時だけ親が認めてくれた

なんて人はいつも、いい子を演じ、自分の欲求を抑え、我慢しがちです。
長男・長女に多いパターンでもあります。
自分さえ我慢すれば上手くいくと信じています。

そして、ストレートに自分の気持ちを伝えたら、自分から周りの人が離れていってしまうのではという見捨てられ不安がよぎるので素直な、ありのままの自分なんて噯にも出せません。

恋人ができても、本当は待ち合わせ時間にいつも遅れる彼が嫌なんだけど、
「大丈夫!いいよ。いいよ。」と言ってしまう…。

仕事で自分も忙しいのに、上司から雑務を頼まれると断れず、引き受けてしまいキャパオーバーになる。

友人から夜中に電話がかかってきて、愚痴を長時間聞かされるのが苦痛なんだけど、「イヤ」って言えずに、ずっと我慢して、我慢して、ある日「いい加減にしてよ!」と怒りが爆発する。

同じようなパターンで、長男のお嫁さんが出産時、実家に帰らず、自分(姑)の家で1ヶ月過ごしたいとお嫁さんから希望があった。そこで自分は精一杯、自分達の夫婦掃除洗濯、3度の食事以外に長男夫婦の分も行い、赤ちゃんや産後のお嫁さんのお世話していました。

しかし、ある日、長男から「お袋は、お節介だ。」と文句を言われたとき、泣きながら「よく、そんなことがいえるね。」と抗議した。

など、あげればキリがありません。そして、最後のお姑さんのように、最後、涙ながらに訴える。実は、ずっと我慢している人は涙と一緒に気持ちを言わないと言えないことがあるんです。

泣く、っていう勢いを使わないとずっと押し殺して我慢していた気持ちが言えないんです。

友達の愚痴の電話に最後、キレちゃうのも、怒りというエネルギーを使わないと、我慢していた自分の気持ちが言えないんです。

これも、全部、自分は我慢していい子でなければ愛されないという思い込み、人の役に立たなければ価値がないという自己肯定感の低さが根本にあるのです。

だから、対人関係の揉め事も、相手が変わればいいという問題ではなく、自分の内側を癒して、自己肯定感を上げないといつも同じパターンで人間関係を拗らせてしまうんです。

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