幸せになれる考え方とは?4

他人と比べない幸せ

先回の記事でご紹介した長続きする幸せには次の4つの因子についての続きです。

幸福学の研究者である前野隆司氏は、著書「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書) 」の中で、長続きする幸せには次の4つの因子が必要であると述べています。

1.やってみよう因子(自己実現と成長の因子)
2.ありがとう因子(つながりと感謝の因子)
3.なんとかなる因子(前向きと楽観の因子)
4.あなたらしく因子(独立とマイペースの因子)

今回は4つ目の因子について私なりに解釈してものをご紹介していきます。

4.あなたらしく因子(独立とマイペースの因子)

自分らしく生きることほど、無理がなくスムーズにいくものはありません。
ある人は都会で、便利に過ごすのが好きで自分らしく、ある人にとっては田舎でゆっくりするのが自分らしいという人もいます。誰かと比べたり、世間の価値観で生きようとすると苦しくなります。
例えば、ウサギがライオンを目指すとかなり危険です。体格も強みも全く違うからです。
憧れも度を越すと、今の自分の否定になります。
「あの人みたいにもっと頭がよけば…。」
「あの子みたいに美しければ…。」
「あいつみたいに社内で上手く立ち回れれば…。」
と無いものに焦点を当てても気分が落ち込むだけです。
そして、自分らしさは、コーチングやキャリアデザインなどで考えたことがなければ、多くの人にとってわからないものかもしれません。
まずは、自分らしさを知ることから始めるのもおすすめです。

自分らしさを知るためのヒント

・やっていると落ち着く、ワクワクするものはなにか?
・他者によく褒められることはなにか?
・自分が努力なく、当たりえにスムーズにできることは何か?
・これだけは、絶対にやりたくないことは何か?

自分らしさをしっかり理解して、相手と比べないことが大切です。
比べないためには、相手と自分の境界線をはっきり引く「自分は自分、人は人」と言ってみる。

4.あなたらしく因子(独立とマイペースの因子)

・自分らしさを大切にする。
・自分と他者の境界線をはっきり意識する

そして、この幸せになるための4つの因子は全てが揃っている必要はありません。

例えば、一人で絵をかいているだけで幸せな人は、やってみよう因子(自己実現と成長の因子)だけで十分幸福です。
また、面倒見がよくて、ありがとう因子(つながりと感謝の因子)を大切にして、人と接しているうちに、子供に関わる仕事がしたいと思い、保育士の資格をとり、その仕事に貢献しているうちに、それこそが自分らしさだと気づき、4.あなたらしく因子(独立とマイペースの因子)も満たされるなんてこともとあります。

シリーズで幸福になる因子についてご紹介しました。是非、できるところからチャレンジしてみてください!

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